市民自らの手で、自らが住む街をもっともっと魅力的にしたい。
地域に残された貴重な自然環境を守っていきたい。
そして、新たな地域文化を創りあげたい。
街中に見つけた小さな公園に集まって始まった私たちの活動は、
そんな思いが原点にあります。
そして、20年間という長い時間をかけて、
自らの手で創り、温め。育ててきた、市民グループ。
私たちは
『一般社団法人 世田谷すみればネット』です。
世田谷区立桜丘すみれば自然庭園を主な拠点として、
ひとつは「生物多様性」を、
もうひとつは「コミュニティ」をコンセプトに、
市民による市民のための多様で、
多彩な、自由な「場づくり」をめざして活動を続けています。
シンボルマークについて
私たちの主な活動を2つの"輪"で表現しました。
グリーンは「生物多様性」を、
オレンジは「コミュニティ」を
表しています。
この2つの輪が交わる「場づくり」を
シンボライズしたマークです。
私たちが活動を通してめざすもの5
私たちが「桜丘すみれば自然庭園」を拠点に、
めざしているのは世界ナンバーワンの
“市民による、市民のための公園”であり、
公園を中心とした新しいコミュニティの創出です。
「桜丘すみれば自然庭園」は
昭和初期から続く邸宅跡を
区立公園として開放されました。
私たちにとっては貴重な「ふるさと遺産」です。
また、世田谷区内、
いや都内でも有数の生物多様性が見られるのは、
それ以前から続く長い長い「土地」の歴史が
連綿と受け継がれているからにほかなりません。
この大切な「宝もの」をしっかりと継承し、
未来と繋いでいきます。
「世田谷すみればネット」は
街中の小さな公園に集まった一人ひとりの思いが
ひとつになって生まれた市民グループです。
行政関係者はもとより、東京農業大学、
専門家などの力を借りながら、
少しずつ、ゆっくりと
「桜丘すみれば自然庭園」を育ててきました。
その間、いつも心がけたのは
「市民が中心に居続けること」です。
これからも市民主体の公園運営の在り方を
求め続けます。
小さな公園ながら驚くほど多くの生き物たちが暮らす
「桜丘すみれば自然庭園」。
私たちが大切にしているコンセプトは
「生き物たちが主役」です。
そのためにいくつかの約束を作りました。
ペットの入園、
ネーチャーセンターを除く園内での飲食、
ボール遊びは禁止、もちろん禁煙。
人間には少しきゅうくつかもしれないけれど、
すべては生き物たちのため。
これからもワイルドガーデンの整備など、
より豊かな生物多様性をさらに高めていきます。
豊かな自然に親しむだけではなく、
人とひとが繋がりを深める「場」としての役割も
大切にしています。
公園の持つ可能性は無限大だと思うからです。
これまでもコンサートやアート、
絵本の読み聞かせなど、
さまざまなイベントを通して、
新しい公園の魅力を提案してきました。
また、自然をテーマにした講演会も定期的に行っています。
より広い視点から公園の可能性を探る
「すみれば大学」も開校しました。
これからも市民の居場所として、
多彩な企画を提案していきます。
原っぱが広がり、
大きな木々が森をつくり、
たくさんの生きものに出会える「桜丘すみれば自然庭園」は、
子どもたちの好奇心を刺激し、
豊かな心を育くむワンダーランドに違いありません。
季節に合わせたものづくりも
自然に親しむ貴重な機会となっています。
これからも子どもたちの感受性と成長を促す
さまざまな活動に取り組みます。
「すみればネット」の仲間たちのバックグラウンドは
極めて多彩。
それまで会ったこともない人たちが集まって、
議論を戦わせ、そして、お酒を酌み交わしながら、
5分の1世紀にわたって活動を続けてきました。
なぜこんなに長く続くのだろう。
不思議な気もしますが、
やはりここが好きなのだと思います。
そして、メンバーの同士の程よい距離が
よかったのかもしれませんね。
あなたにも、ぜひこの仲間に加わってほしい。
そして、より魅力的な「すみれば」を一緒に育てましょう。